おにぎり文庫とは おにぎり文庫の始め方
1.「種まき会」をしましょう
本が大好きな方たちに声をかけ、説明会を開きます。おにぎり文庫の趣旨に賛同し、責任を持って本を巡回させてくださる方たちが集まると、楽しく、ずっと続けることができます。

2.「刈り取り会」をしましょう
種まき会で話を聞いて、本当にはじめようと思った方たちが集まり、いろいろなことを決めます。
  • 役員(おかみさん、ともいいます)を決める 
    代表、会計、物品係、本係、連絡係等、運営に必要な役員を決めます。それぞれの地区の現状や箱の数によって役とその人数を決めると良いでしょう。
    参考例:
    代表 →入退会の申し出を受けます       
    会計 →会計業務
    物品係→本を入れ箱、本のカバー、本リスト等の物品の注文や作成       
    本係 →「おにぎりの具」となる絵本を選び、注文します       
    連絡係→様々な事項について、メンバーに連絡します
  • 規約を決める
    池袋おにぎりの規約を参考に。地域の事情に合わせた規約を作ります。
  • 本を回す順番を決める
    近い者同士で回し、宅配業者に頼まざるを得ないところだけ全員で送料を負担したり、全員必ず宅配業者を使って送ることになっていたり、個人の責任において回すことになっていたり、地区によって様々です。
  • 入会金を集める
    1万円を始めに集めて絵本や物品の購入に当て、その後は年会費2千円を、傷んだ本の買い替え費用に当てるところが多いようですが、その地区の状況に合わせます。 現金を持ってきて集めるところもあれば、代表者の銀行口座に各自が振り込むところもあります。

3.役員は、本を入れる箱やブックカバーを注文したり、
本を選んで注文したりします
本は池袋おにぎりの「具」を参考にされても良いでしょう。長さ、作家、雰囲気、内容等の偏りのないように8冊ずつ(7冊や9冊という地区もあります)に分けて箱に入れます。本の番号と何月に何番が回ってくるかをリストにしておくと便利です。おにぎり文庫の種の仕組み
  • 本の注文:
    地区により、特定の書店や出版社が協力してくれるところもあります。
    NPO法人おにぎり文庫の種までお問い合わせください。(E-mail ekiben@onigiribunko.jp)
  • カバーの注文
    本のコーティング用紙は、いくつか業者がありますが、 「フィルムルックス」さんの「ブックカバーE」というものが、今知る限りで一番お安くなります。HPにのっていないので、下記の方に電話をして「おにぎり文庫を始めるのですが、**冊ぐらい絵本をカバーするんですけど」とご相談していただくと良いと思います。
    フィルムルックス 日下田さん(ヒゲタさん) 電話:03-3269-0491
  • ボックス:
    絵本をいれておく箱です。普通の書類ケースで大丈夫です。
    100円均一でそろえたところもありますが、「オフィスデポ」のこのボックスを使われるケースが多いです。
  • おにぎり文庫図書カード:
    読んだ本を記録して置くカードです。記録をとっておくと、たくさんの本を読んだことがわかり、ますます本が好きになります。池袋おにぎりのカードを参考にしてください。
  • ボックスにはる看板:
    他の本と混じって分からなくならないよう、「おにぎり文庫」というシールを本に貼ります。
    NPO法人「おにぎり文庫の種」が作ったシールもあります。
    これはおにぎり文庫の種の活動を支援していただくため、有料になります。
  • ボックスにつける「番号」:
    テプラで作り、箱に貼っているところが多いです。

4.第一回「炊き出し会」をします
わくわくする、一番楽しい会です。
参加するメンバーが集まり、本をボックスごとにわけ、シールを貼って、カバーをかけます。ボックスには、番号シールと、看板をつけます。 そ、し、て!持って帰りましょう!おにぎり文庫の始まりです。
5.随時「炊き出し会」をします
あとは、それぞれ文庫を楽しんだ後、期日を守って次へ回していくだけですが、おにぎりは生ものなので、置きっぱなしにすると腐ってしまいます。
そこで、ときどきメンバーで集まって、新たに心のごはんを炊きなおし、おにぎりを握って、ほかほかの湯気の立ったおにぎりを持って帰ると、おにぎりの「おいしさ」をより伝えられます。つまり、様々な情報交換をしたり、楽しく本を読むための工夫を披露しあったり、読み聞かせ会を企画したり、読み聞かせの方法などの勉強会をしたり、メンバーによる読み聞かせを聞いたりするのです。
ほぼ毎月、というところもあれば、年に数回というところもあります。近いもの同士が毎月集まり、全体では年に一回集まるというところもあります。年に一回は合宿をする、小旅行をする、他のおにぎりと一緒に勉強会をするなどというところもあります。それぞれの地区に合わせて決めてください。
6.おにぎりの種を地域にまきます
地域の方に、おにぎり文庫の活動についてお知らせしたり、本の紹介をしましょう。 絵本は、5000年前に書かれた話があったり、小さな子から大人まで楽しめるものもあるなど、時間と空間を越えて誰でも楽しめます。作家によって選び抜かれたことばと、魂をこめて描かれた絵により、心の奥へすっとはいっていきます。1冊の本を間にして、年齢をこえて心が通い合うこともあります。そんな「心のごはん」をできるだけたくさんの方に味わっていただくのが、おにぎり文庫なのですから。
7.全国のおにぎり活動との情報交換
NPO法人「おにぎり文庫の種」では、全国のおにぎりの情報交換の場を提供しています。駅弁博覧会
ご質問ご意見など、どうぞお寄せください。
全国駅弁博覧会:年に数回、全国のおにぎり文庫情報をお知らせしています。各おにぎりの代表の方にメールまたはFAXでお送りしています。
メーリングリスト:「みんなのおにぎり」というメーリングリストがあります。楽しいおしゃべりの場です。 ねぎぼうずのあさたろう劇団:絵本の読み聞かせをしています。読み聞かせ会を希望されるときは、ホームページよりお申し込みください。日程などご相談させていただきます。